東京都知事として活躍する小池百合子氏。
政治家の自宅というと高級住宅街の豪邸をイメージしがちですが、小池氏の自宅は少し違います。
環境大臣時代から温めていた「エコだハウス」と呼ばれる自宅は、練馬区桜台に位置し、都心から少し離れた落ち着いた住宅街にあります。
今回はそんな小池氏の自宅について、場所や特徴、徹底したエコ対策までを詳しくご紹介します。

小池百合子の自宅がある場所はどこ?

小池百合子都知事の自宅は、東京都練馬区桜台2丁目に位置しています。
最寄り駅は西武池袋線の桜台駅で、駅から徒歩5分という好立地です。

江古田駅からも徒歩10分ほどの距離にあるため、交通の便は良好です。
多くの政治家が渋谷区松濤などの都心の高級住宅街に住む中、練馬区という埼玉よりの場所を選んだのが特徴的です。
なぜこの場所を選んだのかについては、2005年の郵政選挙で選挙区が東京10区に変わったことが関係しています。
東京10区には練馬区も含まれるため、選挙活動の拠点として適していたのでしょう。
それまでは実家のある兵庫県の選挙区から出馬していましたが、選挙区の変更に伴い引っ越したと考えられています。

現在の自宅は、2009年に購入した土地に2010年に建てられたものです。
商店街を抜けると閑静な住宅街があり、そこに小池都知事の洋風の一軒家があります。
白を基調とした外観で、洗練された印象。
庭側にはつる性植物が絡まる緑の壁もあり、見た目からしてエコ意識の高さが伝わってきます。
シンプルながらもセンスの良い外観で、落ち着いた佇まいが特徴です。
小池百合子の自宅は「エコだハウス」と呼ばれる環境配慮型住宅

小池氏の自宅の最大の特徴は、「エコだハウス」と呼ばれるほどの徹底したエコ設計。
これは「エコ」と「江古田」をもじった呼び名で、環境に徹底的に配慮した住まいであることを表しています。
本人が「私設実験場」と表現するほどのこだわりぶりです。
小池氏は環境大臣を務めていた頃(2003〜2006年)から、環境配慮型の住宅を建てることを望んでいたそうです。
2010年に建設したこの家は、当時としては最先端のエコ技術を取り入れていました。
2011年には『発電する家「エコだハウス」入門』という本まで出版するほどのエコへのこだわりぶりです。

エコだハウスの特徴としては、まず屋根に4.5キロワットの太陽光パネルを設置していることが挙げられます。
これは一般家庭の1.5倍の発電能力があり、オール電化住宅の電力をまかなえるほどです。
その結果、電気代はほぼゼロで、むしろ余剰電力を売ることで収入を得ているほどです。
肌寒い3月でも電気代は月2,000円程度だそうです。
逆に暖かい時期には余剰電力が東京電力に買い取られ、プラス収支になることもあるそうです。
電気自動車を2台も所有している中での金額なので、驚くべき省エネぶりと言えるでしょう。

2024年3月の電気代の全国平均は約18,233円。
かなり安く抑えられてることがわかるね!
小池百合子都知事が導入したエコ対策


小池氏の自宅には、太陽光発電以外にもさまざまなエコ対策が施されています。
- 照明はすべてLED電球を使用
2010年代初めはLED電球の種類も少なく高額だった時代に、すでに全部取り入れていたのです - 窓ガラスは断熱性を高めるために複層
熱の出入りを防いでいます - 夏には窓にゴーヤを植えて「グリーンカーテン」
室温を下げる工夫もしています - 庭には雨水タンクも設置
集めた雨水を植物の水やりなどに再利用しています
さらに特筆すべきは「エアムーブ工法」と呼ばれる空気循環システムです。
壁や屋根裏で空気を循環させ、夏は冷たく冬は暖かい地中熱と太陽熱をうまく利用しています。
この工法のおかげで、冬でも2~3回しか暖房をつけなかったというから驚きです。
ただし、この通気工法については一部で効果を疑問視する声もあるようです。
それでも、小池都知事の環境への取り組みは自宅から始まっていると言え、エコ活動への本気度が伝わってきます。
小池百合子の自宅の間取りと内装
小池氏の自宅は3階建てで、木を基調とした落ち着いた造りになっています。
テレビ番組「直撃LIVEグッディ!」で内部が公開されたことがあり、その様子が伺えます。
ダイニングとキッチンはグリーンの要素が多く取り入れられています。


応接間はよく撮影や来客をもてなすために使われており、YouTubeでも公開されています。
応接間には愛犬と自身の3Dフィギュアや入館証、講演会の写真なども飾られているそうです。




全体的に白を基調としたモダンでおしゃれな空間で、インテリアもセンスが良いと評判です。
小池百合子の自宅の資産価値はいくら?


小池氏の自宅は、土地面積が約216平方メートル(約65坪)あります。
畳だと133畳くらいとのこと。
バスケットボールの公式競技用コートが約127坪なので、その半分ってことですね!
単純計算でも土地代だけで8,500万円以上となります。
ソーラーパネルや雨水タンクなど、エコ設備にもかなりの投資をしていることを考えると、建物を含めた総額は1億円を超えるでしょう。
一説には3億円以上という見方もあります。
ただし、自宅について本を出版していることから、建築費用の一部を経費として計上できた可能性もあります。
議員報酬として年間1,500万円以上を得ている小池氏にとって、決して手の届かない金額ではなかったのでしょう。
また、この自宅の土地は小池氏と私設秘書の従弟との共同名義になっているという情報もあります。
まとめ
小池百合子氏の自宅「エコだハウス」についてお伝えしました。
練馬区桜台という都心から少し離れた場所に建つこの家は、環境への取り組みを体現しています。
自らが率先してエコな生活を実践し、それを公開することで政策の説得力を高めているのです。
東京都知事としての公の顔だけでなく、一人の生活者としての小池百合子氏を知ることで、彼女の政治への向き合い方もより理解できるのではないでしょうか。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。



