元NHK職員から政治家へと転身した立花孝志氏。
インターネットで「立花孝志・頭がおかしい」というキーワードで検索される方も多いようです。
しかし一方では、鋭い知性と戦略的思考を持つ「頭のいい人」と評価されています。
では、なぜ立花氏は「頭がおかしい」と言われるのでしょうか?
その理由や背景を掘り下げていきます。

立花孝志のプロフィール

名前:立花 孝志(たちばな たかし)
生年月日:1967年7月29日
出身:大阪府泉大津市
前職:日本放送協会職員・フリージャーナリスト・パチプロ
現職:政治家・YouTuber・タレント
立花孝志氏は1967年8月15日、大阪府泉大津市に生まれました。
家庭は裕福ではなく、両親は家にあまりいない環境で育ちました。
食事もまともに摂れないこともあり、小学5年生の頃には体調を崩して倒れたこともあったそうです。
大阪府立信太高校を卒業後、1986年に教師の勧めでNHKに入局しました。
和歌山放送局庶務部に配属されたのが最初のポストです。
高卒ながら能力を認められ、次第に重要な職務を任されるようになります。
大阪放送局経理部やNHK本部報道局スポーツセンターなどを経験しました。
2005年、週刊文春でNHKの不正経理を内部告発します。
しかし、自身の不正経理で懲戒処分を受け、依願退職することになりました。
退職後はフリージャーナリストとして活動する一方、8年間はパチプロとして生計を立てていたといいます。
日本一のパチプロとして年収1500万〜2000万円を稼いでいた時期もありました。
立花孝志が「頭がおかしい」と言われる5つの理由
立花孝志氏は過激な発言や奇抜な行動から「頭がおかしい」と批判されることも少なくありません。
その主な理由は、その過激な発言や常識外れの行動にあります。
1. マツコ・デラックスへの抗議騒動
2. 優生思想と差別的発言
3. 元支持者への執拗な嫌がらせ
4. 選挙活動における不適切な行動
5. スラップ訴訟の乱用
これらの行動は、政治家として不適切であり、倫理的にも問題があると広く認識されています。
立花氏の言動は、しばしば他者への攻撃や差別、脅迫を含んでおり、社会的な批判を受ける原因となっています。
それでは、詳しく見ていきましょう。
1. マツコ・デラックスへの抗議騒動

2019年7月、マツコ・デラックスが「5時に夢中!」でNHK党を「気持ち悪い人たち」と批判しました。
これに対し立花氏は8月12日、番組スタジオ前に突然現れ、「マツコ・デラックスをぶっ壊〜す!」と約1時間演説を行いました。
さらに番組スポンサーである崎陽軒の不買運動を呼びかけるなど過激な行動に出ました。
この行動に対し

ヤバすぎる、頭がおかしい
との批判が集まりました。
後に立花氏は崎陽軒を巻き込んだことを謝罪しています。
また訴訟に発展しましたが、2021年4月に請求は棄却され、立花氏はマツコさんに対して謝罪の言葉を述べました。



でもこれは、「正当な言論活動」じゃないかな
2. 優生思想と差別的発言


2019年9月、神谷宗幣氏との対談動画で、



世界平和のためには人口コントロールが必要。
馬鹿な民族ほど子どもを産む。
アホみたいに子どもを産む民族はとりあえず虐殺しよう。
などと発言しました。
この発言はジェノサイド(集団虐殺)を想起させるもので、



公人の発言としてありえない!
由々しき事態。
と厳しく非難されました。
2022年7月、NHK「日曜討論」で少子化問題について、



質の悪い子どもを増やしては駄目だ。将来納税してくれる優秀な子どもをたくさん増やしていくことが国力の低下を防ぐ。
と発言しました。
さらに「子どもを増やせばいいというものではなく、子どもの質の問題だ。サラブレッドでもそう。速い馬の子どもは速い」などと述べ、「優生思想だ」と批判されました。
また第1子を出産した女性に1千万円を支給するという非現実的な政策を提案したことも物議を醸しました。



出生率の問題を議論する中での意見の一部であって、差別を助長しようとしたものではない感じもするなぁ
3. 元支持者への執拗な嫌がらせ


2018年頃から、立花氏は元支持者に対して、YouTubeやSNSで名指しで批判。
批判的な元支持者に対し、名誉毀損で訴えると警告し実際に訴訟を起こし、元支援者を沈黙させるケースもありました。
電話での罵倒、個人情報の公開、虚偽の犯罪報告など、執拗な嫌がらせを行いました。



「執拗な嫌がらせ」にも見られるけど、「政治家としての信念の表れ」なのかも知れないな
4. 選挙活動における不適切な行動


2024年兵庫県知事選挙では、百条委員会の奥谷謙一委員長の自宅前で街頭演説を行い、脅迫まがいの発言をしたと報告されています。
立花孝志氏は、兵庫県議会の百条委員会委員長である奥谷謙一氏の自宅前で街頭演説を行い、強く批判しました。
この行動は、政治的圧力や個人攻撃と受け取られ、多くの批判を集めました。



立花氏は真実を伝えようとしただけなんじゃない?
5. スラップ訴訟の乱用
スラップ訴訟(戦略的な恫喝訴訟)とは、批判者や反対意見を封じるために、不当な法的手段を用いることを指します。
立花孝志氏は、批判的な発言をした元支持者やメディアに対して、名誉毀損などを理由に頻繁に訴訟を提起しています。
これにより、メディアは経済的理由から立花氏に関する報道を控えるようになったと言われています。



名誉や権利を守るために必要な措置じゃない?
立花孝志は「頭いい」と評価されている


立花孝志氏が「頭がいい」と評価される理由を箇条書きでまとめました。
- NHKという大組織で経理を担当し、複雑な仕組みを理解していた
- 内部告発を戦略的に行い、組織の不正を暴いた
- 法律や選挙制度の抜け穴を見つける能力に長けている
- 政党要件(国会議員5人以上または2%以上の得票率)を満たすことで政党助成金が得られることを熟知していた
- YouTubeでの炎上商法を戦略的に展開し、収益化に成功した
- マツコ・デラックスへの攻撃も「当時数字を持つ有名人だから、再生数が伸びる」と計算づくだった
- 政党交付金の仕組みを熟知し、約2500万円の政党交付金を党員に全額渡す制度を作った
- パチプロとして年収1500万〜2000万円を稼いでいた時期もあり、ゲーム理論に長けている
- 政治資金や選挙戦略に関する深い知識を持っている
- ホリエモンこと堀江貴文氏からも「この人、あたまいいー」と評価されている
- YouTube収入と党の収入を合わせて、年間3億5000万円の収入源を構築した
- 政治活動を無駄なく収益化する仕組みを確立した
- 多くの選挙に立候補する戦略も、知名度向上や政治資金獲得のための計算だった
まず、立花氏はNHKという大組織で経理を担当し、内部告発を行った戦略的思考力が挙げられます。
2013年に「NHK受信料不払い党」(後に「NHKから国民を守る党」に改名)を設立し、独自の政治路線を切り開いたことも評価されています。
ホリエモンこと堀江貴文氏からも



この人、あたまいいー
と評されるほど、政治戦略に長けているとされています。
例えば、政党要件(国会議員5人以上または2%以上の得票率)を満たすことで政党助成金が得られることを熟知し、そこを目指した戦略を展開しました。
YouTubeでの発信も戦略的です。
マツコ・デラックスを攻撃した理由も、



当時数字を持つほど有名だったから、攻撃すると自分のYouTube再生数に繋がるため
と明かしています。
YouTubeの収入は2019年頃には月1000万円ほどあり、党の収入と合わせると日に100万円、年間3億5000万円ほどの収入があったと自身で語っています。
また、政党交付金が約2500万円入ること、NHK党に入れば全額が本人に入ることなど、政治とお金の関係を熟知しています。
法律や選挙制度の抜け穴を見つける能力にも長けており、多くの選挙に立候補する戦略も計算づくだといわれています。
まとめ
立花孝志氏は、高卒からNHK職員へ、そして政治家へと転身した異色の経歴の持ち主です。
法律や制度の抜け穴を見抜く知性と、それを最大限に活用する戦略的思考は「頭がいい」と評価される所以です。
一方で、マツコ・デラックスへの突撃や「虐殺」発言、優生思想的な発言など、社会通念から外れた言動も多く、「頭がおかしい」との批判も受けています。
炎上商法とも取れる過激な行動は、YouTube再生数や知名度向上に繋がる計算づくの戦略だという見方もできます。
立花孝志氏の評価は、見る角度によって大きく変わるのかもしれません。
今後も独自の政治活動を続ける立花氏から目が離せません。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

